清見寺(せいけんじ)(埼玉県東松山市大字上野本1683)
阿弥陀三尊の種子を刻んだ板碑で、鎌倉時代中期 宝治元年(1247)の紀年銘がある。
清見寺 阿弥陀三尊種子板碑 (鎌倉時代中期 宝治元年 1247年、緑泥片岩、高さ 107Cm 幅 49Cm)
三基並んで檀上に立つ向かって右側の板碑。身部上方に、阿弥陀三尊の種子を薬研彫し、下方に「宝治元年(1247)」の紀年銘を刻む |
板碑 頭部
二段の切込や塔身の輪郭線は刻まれず、額部が少し出ている
身部上方、阿弥陀三尊 種子 | 下方の刻銘:「宝治元年(1247)十一月口八日」 |
上に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、その下向かって右に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を薬研彫し、阿弥陀三尊とする。
三尊とも月輪・蓮華座なしに、直接、種子を碑面に刻んでいる。
板碑 下部
紀年銘の「宝治元年(1247)十一月口八日」だけが刻まれている。
清見寺(せいけんじ)阿弥陀三尊種子断碑
清見寺(せいけんじ)阿弥陀三尊種子断碑(鎌倉時代後期、緑泥片岩、高さ 86Cm 幅 54Cm) |
三基並ぶ向かって左側の板碑で、斜めに切断され上部を欠失し、月輪内に刻まれた観音・勢至の種子と身部の二重線輪郭が残っている。
清見寺(せいけんじ)名号断碑と阿弥陀種子断碑
六字名号板碑、(緑泥片岩、高さ 47Cm 幅 24Cm) | 阿弥陀種子断碑(緑泥片岩、高さ 95Cm 下幅 54Cm) |
檀の下、向かって左側の板碑で、六字名号(南無阿弥陀仏)の上部のみ残る。もう一基は、身部の輪郭はなく、阿弥陀種子「キリーク」が刻まれ、以下を欠失する。
壇上に置かれた三基の板碑
清見寺 本堂 (曹洞宗)
*東武東上線 「東松山駅」下車 、南南東方向へ 約2Km。
(撮影:平成22年11月19日)