青鳥(おおどり)城跡 胎蔵界大日種子板碑(埼玉県東松山市石橋1335)
青鳥城跡に立つ、「虎御石(とらごいし)」と呼ばれる板碑で、地上高 375Cm。南北朝時代 応安二年(1369)の銘がある。
青鳥城跡 胎蔵界大日種子板碑 (市指定文化財、南北朝時代中期 応安二年 1369年、緑泥片岩、高さ 375Cm 下幅 77Cm)
関越自動車道東側に隣接するオタメ池の東側に立つ。二分断された板碑を後部の補強でつなぎ、身部に胎蔵界大日の種子を薬研彫する |
板碑 上部
頭部山形、その下に二段の切込、額部は薄く突出する。身部は、輪郭を巻かない。
身部上方、胎蔵界大日(五点具足)の種子「アーンク」 | 身部下方、「般若心経秘鍵」の偈、さらに三行の銘文を刻む |
板碑下方、般若心経秘鍵に出る偈(げ)
偈(げ):「真言不思議(しんごんふしぎ)、観誦無明除(かんじゅむみょうじょ)、一字含千里(いちじがんせんり)、即身証法如(そくしんしょうほうにょ)」
[ 真言は不思議なり、観誦すれば無明を除き、一字に千里を含み、この身ながらに真理を証す ]
南へ3.3Kmの阿弥陀堂墓地 胎蔵界大日種子板碑と同じ形式 | 板碑 下部、三行の銘文 |
銘文:中央に「応安二年(1369)己酉卯月八日施主等」、左右に「右志者引上為善聖口」、「古今身之・・・・・・、敬白、如件」と刻む
板碑 背面
コンクリートの補強で、がっちり支えている
青鳥(おおどり)城跡 阿弥陀種子名号複合板碑 石仏と石塔-目次!
オタメ池の東側池畔に立つ板碑
*東武東上線 「森林公園駅」下車、南方向へ 約2Km。平成22年11月の撮影時は、天気が良く木の葉の影が直接板碑に投影していた為、今回撮り直した。
(撮影:平成22年11月19日、平成24年4月24日)