小林家墓地(こばやしけぼち)板碑群

 小林家墓地(こばやしけぼち)板碑群(埼玉県東松山市石橋1310)

   青鳥城跡の小林家墓地に立つ板碑群で、阿弥陀種子名号複合板碑の奥に立てかけられている。

小林家墓地(こばやしけぼち)阿弥陀一尊種子板碑 二基 (南北朝時代中期、緑泥片岩)

 小林家墓地 延文三年銘阿弥陀一尊種子板碑

小林家墓地 阿弥陀一尊種子板碑 (南北朝時代中期 延文三年 1358年、緑泥片岩、高さ 69Cm 幅 19Cm)

頭部山形、下に二段の切込。身部は、一重線の輪郭を巻き、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」を蓮華座上に薬研彫する。下方に紀年銘を刻む。

下方の紀年銘:「延文三年(1358)正月廿九日」

 小林家墓地 応安元年銘年銘阿弥陀一尊種子板碑

小林家墓地 阿弥陀一尊種子板碑 (南北朝時代中期 応安元年 1368年、緑泥片岩、高さ 58Cm 下幅 20Cm)

頭部山形、下に二条線。身部の輪郭はなく、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」を蓮華座上に薬研彫し、下方に宝瓶三茎蓮、その両側に銘文を刻む。

銘文:「応安元年(1368)十月日逆修」

小林家墓地阿弥陀一尊種子板碑 二基 (鎌倉時代後期~室町時代中期、緑泥片岩)

 小林家墓地 康永元年銘阿弥陀一尊種子板碑(断碑)

小林家墓地(こばやしけぼち)阿弥陀一尊種子板碑(断碑) (南北朝時代前期 康永元年 1342年、緑泥片岩)

板碑上半部を欠失する。身部は阿弥陀の種子「キリーク」が、かすかに残り下に蓮華座を刻む。下方は、左右に一対の宝瓶三茎蓮、その下に紀年銘を刻む。

紀年銘:「康永元年(1342)、九月、十六日」

身部 下方

左右に一対の宝瓶三茎蓮、その下に「康永元年(1342)、九月、十六日」と三行で刻む。

 小林家墓地(こばやしけぼち)板碑群

阿弥陀三尊種子板碑(鎌倉時代後期 元亨元年 1321年) 断碑(室町時代中期 文明十五年 1483年、緑泥片岩、高さ 56Cm)

 浄光寺(じょうこうじ)阿弥陀三尊図像板碑                   石仏と石塔-目次!

青鳥城跡 阿弥陀種子名号複合板碑 (市指定文化財、鎌倉時代後期 正中三年 1326年)

同じ墓域に立っている。

 板碑(いたび)

*東武東上線 「森林公園駅」下車、南方向へ 約2Km。

(撮影:平成22年11月19日、平成24年4月21日)