妙昌寺(みょうしょうじ)(埼玉県東松山市神戸1121)
題目板碑を代表する作品で、文明十三年(1481)の造立。 時の住持 日耀の筆になり、十界曼荼羅として完全な形式を持つ。
妙昌寺 題目曼荼羅板碑(市指定文化財、室町時代中期 文明十三年 1481年、緑泥片岩、地上高 139Cm 下幅 44Cm)
中央にひげ文字で題目、その左右に釈迦・多宝の脇侍、上下四方は四天王で固め、中央左右に不動・愛染の種子を配す。さらに、大日天王・大月天王、
鬼子母神・十羅刹女を加え、その下に「南無日蓮大聖人」を中心として妙昌寺開基 日頂上人、日仙上人を配し、文明十三年(1481)在生時 日耀と銘する
板碑 上部
頭部は尖った山形、その下に二条線、身部には一重の輪郭を巻く
題目:「南無妙法蓮華経」、独特のひげ文字で刻まれる | 下方 紀年銘:「文明十三年(1481)辛丑卯月 日」 |
板碑、上部
題目の両脇に「南無多宝如来」・「南無釈迦牟尼仏」の脇侍、上部両端に「大持国天」・「大毘沙門天」の四天王を配す
板碑、中部
題目の両脇に「大日天王」・「大月天王」、向かって右端に不動明王の種子「カン」、左端に愛染明王の種子「ウーン」を配す
板碑、下部
中央に「南無日蓮大聖人」、 左右に「鬼子母神」・「十羅刹女」、「日頂上人」・「日仙上人」、両端に「大広目天」・「大増長天」の四天王を配す
増長天の右側に「文明十三年(1481)辛丑卯月 日」の紀年銘を刻む
妙昌寺(みょうしょうじ)板碑群
前列、向かって右側が題目曼荼羅板碑(市指定文化財)
妙昌寺(みょうしょうじ)天文二十四年銘 題目板碑 石仏と石塔-目次!
妙昌寺(みょうしょうじ) (日蓮宗)
*東武東上線 「つきのわ駅」下車、南方向へ 約2.8Km。
(撮影:平成22年11月19日)