保呂羽堂(ほろはどう)(埼玉県羽生市西4-1)
阿弥陀如来の種子「キリーク」を荘厳体で刻んだ板碑で、鎌倉時代中期 文応元年(1260)の紀年銘がある。
保呂羽堂 阿弥陀一尊種子板碑 (鎌倉時代中期 文応元年 1260年、緑泥片岩、高さ 158Cm 下幅 43Cm)
保呂羽堂古墳の頂上、蔵王権現堂の裏手に立っている。身部は、中央に大きく荘厳体で阿弥陀如来の種子、下方にの紀年銘を刻む。 |
板碑 頭部
頭部山形、下に二条線。身部は、最上部に天蓋(てんがい)を刻み、郭線はない。
荘厳体、阿弥陀如来の種子「キリーク」。 | 身部下方、左右に一対の花瓶、中央に紀年銘。 |
阿弥陀如来の種子「キリーク」は、三弁宝珠で荘厳され、蓮華座上に刻まれている。
身部下方の紀年銘:「文応元年(1260)・・・・」
身部下方、線刻された一対の花瓶
三弁宝珠で荘厳した阿弥陀如来の種子「キリーク」が特徴的 | 板碑、側・背面 |
板碑、最下部
中央に「文応元年(1260)・・・・」の紀年銘が刻まれている。
保呂羽山 蔵王大権現
保呂羽堂古墳の上に建つ。貞応元年(1222)創建、寛政八年(1796)改建、悪魔除けの守護神として御利益があるという。
板碑は、お堂の裏手に立っている。
*東武伊勢崎線、秩父鉄道 「羽生駅」下車、北西方向へ徒歩 約7分。天蓋から種子にかけて、マジックインキで南無妙法蓮華経と書かれた落書きがあった。掲載写真は、画像処理で落書きを消した。
(撮影:平成24年11月13日)