毘沙門堂(びしゃもんどう)(埼玉県羽生市西1-13)
釈迦如来と阿弥陀如来の種子を刻んだ板碑で、高さ 235Cm 下幅 185Cmもある巨大な板碑
毘沙門堂 二尊種子板碑 (市指定文化財、鎌倉時代中期 建長八年 1256年、緑泥片岩、高さ 235Cm 上幅180Cm 下幅 185Cm)
向かって右上方に釈迦如来の種子「バク」、左に阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫し、各種子の下に蓮華座を線刻する |
板碑 上部
頭部を山形に整える。二条線はなく、塔身の輪郭もない
左上方、線刻の蓮華座上に刻まれた阿弥陀如来の種子「キリーク」 | 右上方、線刻の蓮華座上に刻まれた釈迦如来の種子「バク」 |
板碑、上方に刻まれた梵字
下方の中央に「建長八年(1256)丙辰二月二十、七日」の紀年銘、左右に「為釈智方禅慶」「為西阿弥陀仏」の刻銘がある |
「釈智方禅慶」は亡父、「西阿弥陀仏」は亡母の法名で、亡き両親の為に造立された。下幅が185Cmもある巨大な板碑で、古墳の石室の石を転用したとも言われている
毘 沙 門 堂
*東武伊勢崎線 「羽生駅」下車 、北方向へ 約200m。
(撮影:平成22年4月9日)