楞厳寺(りょうごんじ)(埼玉県上尾市瓦葺1043)
阿弥陀如来の種子「キリーク」を主尊とする板碑で、上尾市最古 鎌倉時代中期 弘長元年(1261)の紀年銘がある。
楞厳寺 阿弥陀種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代中期 弘長元年 1261年、緑泥片岩、高さ 105Cm 下幅 36Cm)
本堂手前 左手、外向きに立っている。身部は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」を蓮座上に、下方に紀年銘を刻む。 |
板碑 頭部
頭部は欠損するが、低い 山形で古風を示す。下に二条線、身部の輪郭はない。
蓮座上に薬研彫された阿弥陀如来の種子「キリーク」。 | 身部、下方の刻銘 |
下方の刻銘は、中央に「弘長元年(1261)、辛酉、九月、二十、一日」と刻む。
身部、下方
刻銘:「弘長元年(1261)、辛酉、九月、二十、一日」
身部下方に板碑の加工痕がうっすらと残っており、根部は粗仕上げのまま薄く突出する。
刻銘:「弘長元年(1261)、辛酉、九月、二十、一日」 | 板碑に刻まれた弘長元年(1261)は、上尾市最古の紀年銘。 |
楞厳寺 阿弥陀種子板碑 側・背面(向って右側) (市指定文化財、鎌倉時代中期 )
板碑の前面に透明のパネルが張られ、もう一基の名号・種子複合板碑と並んで立っている。
楞厳寺(りょうごんじ)名号・種子複合板碑 石仏と石塔-目次!
楞厳寺(りょうごんじ)(曹洞宗)
*JR東北本線 東大宮駅西口①番のりばから東武バス「原市団地」行きに乗車、「氷川神社バス停」下車 西方向へ 約100m。
(撮影:平成25年3月10日)