神峰山寺(かぶざんじ)貞和三年銘 宝篋印塔

 神峰山寺(かぶざんじ)(大阪府高槻市原3301-1)

   神峰山寺は、文武元年(697)に役行者により開山、宝亀年間(770頃)に光仁天皇の皇子である開成皇子が創建したという天台宗の寺院。

神峰山寺(かぶざんじ)宝篋印塔(南北朝時代前期 貞和三年 1347年、花崗岩、高さ 130Cm)

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(南面、タラーク:宝生如来)
宝篋印塔は、本堂東側、開山堂に登る石段の手前に立っている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(西面、キリーク:阿弥陀如来)

笠は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭つきで三カ所を欠失する

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(北面、アク:不空成就)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(東面、ウーン:阿閦如来) 南北朝時代前期 貞和三年(1347)在銘の宝篋印塔で、貴重

基 礎

基礎上端は二段、側面は四面とも輪郭を巻き、内に格狭間をつくる。

基礎の一面、右側の束に「為口口真忍阿闍梨」、格狭間内に「貞和三年(1347)、三月、十二日」の刻銘が刻まれている

相輪は下から、伏鉢、請花、九輪で、九輪の上の請花・宝珠を欠失する。笠、隅飾りの欠損と共に惜しまれてる

台 座

上端が複弁反花で、側面は無地

  神峰山寺(かぶざんじ)観応二年銘 宝篋印塔                  石仏と石塔-目次!

神峰山寺(かぶざんじ)

皇室の崇敬が厚く、歴代天皇の勅願所を明治に至るまで持続した。

宝篋印塔紀年順  浄土寺(じょうどじ)宝篋印塔(越智式)(南北朝時代)  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR東海道本線 高槻駅北口から市バス 原大橋行きに乗車、「神峰山口バス停」下車北東方向へ徒歩 約20分。

(撮影:平成22年9月21日)