法明寺(ほうみょうじ)(大阪市東成区深江南3-16-28)
法明寺は、鎌倉時代後期 文保二年(1318)に融通念仏宗の法明上人により創建された。江戸時代前期に浄土宗知恩院派となり現在に至る。
法明寺(ほうみょうじ)石造層塔 南塔(現在四層) (花崗岩、高さ 約 140Cm)
初層軸部は新補。横に層塔と違う材質(砂岩製)のものが置かれている。それは、四面に胎蔵界四仏の種子が刻まれ、一面に刻銘がある |
刻銘:「暦応二年(1339)己卯二月日」(種子、「アー:開敷華王」)「念仏講衆・・・・・・・・」
横に置かれた塔身に、南北朝時代 暦応二年(1339)の紀年銘を刻むが、こちらは後補と思われ、全体に北塔と同じつくりで、北塔と同年代のものと思われる。
四層目 屋根
寄棟造(よせむねづくり)で、層塔の相輪形式になっていない。北塔と同じ。
初層 屋根
軒反(のきぞり)は緩やかで、各層屋根の上部に上層の軸部をつくりだす。軒下の垂木型は刻まれていない。
二基並んで立っている層塔は、雁塚(かりづか)と呼ばれている
法明寺 本堂
法明寺(ほうみょうじ)
法明寺は、鎌倉時代後期 文保二年(1318)に融通念仏宗の法明上人により創建された。
*近鉄奈良線「布施駅」下車、北方向へ徒歩 約10分。
(撮影:平成22年9月29日)