中尾(なかお)五輪塔(嘉応塔)(大分県臼杵市中尾)
我国最古の在銘五輪塔 岩手県平泉の釈尊院五輪塔(1169)の翌年に造られた五輪塔
中尾五輪塔(重要文化財、平安時代後期 嘉応二年 1170年、凝灰岩、高さ 151Cm)
空輪と風輪の一部を欠損する。火輪は、全体のサイズから見て小さめ | ||
ホキ石仏群第一群を過ぎた小道を登った所に立っている一石五輪塔 | 水輪、(角柱の面を丸くとり、上下を円形に削り取った様な形) |
五輪塔 地輪北面
梵字「ア」の左右に紀年銘が刻まれている
地輪北面の刻銘:「七月二十三日」 | 地輪北面の刻銘:「嘉応弐年(1170) 歳次 庚虎」 |
五輪塔 水輪
五輪塔の四面には、他に例がない胎蔵界五仏と大日如来の三真言が梵字で刻まれている(梵字は、下から読む) |
五輪塔四面の梵字:「ア・ア−・アン・アク・アーク」(胎蔵界五仏) 「ア・バン・ラン・カン・ケン」(大日如来法身真言)
「ア・ビ・ラ・ウーン・ケン」(大日如来報身真言) 「ア・ラ・ハ・シヤ・ナウ」(大日如来応身真言)(梵字は下から読む)
日本で最も古い様式を持つ平安時代後期在銘の五輪塔
五輪塔紀年順 | 中尾(なかお)五輪塔(承安塔)(平安時代後期) | 五輪塔-紀年順-目次 |
*JR臼杵駅前から臼津交通バス 三重行きに乗車「臼杵石仏バス停」下車、臼杵石仏拝観。ホキ石仏第一群 第六龕を過ぎた小道を右折し坂を登っていくと標識があり、標識に従っていくと、覆屋のなかに立っている。
(撮影:平成20年11月21日)