深田(ふかだ)宝篋印塔(大分県臼杵市深田)
臼杵磨崖仏のすぐ近くにある満月寺の境内に安置されている大型宝篋印塔。
深田(ふかだ)宝篋印塔(日吉塔)(重要文化財、鎌倉時代後期、凝灰岩、高さ 420 Cm)
上下を長押、左右を柱形とする。扉の吊込穴もあり、扉があったことが知れる | ||
塔身は、正面(西面)が深くえぐられた厨子(ずし)形 | 塔身、他の三面は輪郭をつくり内は素地 |
笠の段形は、下二段、上六段、二弧で二重の輪郭線を持つ隅飾は、別石でつくられている
相輪部は、露盤から上を一石でつくる。国東形の相輪を見てきたせいか、頂部の宝珠や下部の露盤・伏鉢・請花がすっきりしている |
一石の繰形座を置き基礎をのせる。基礎上部は一段で、側面は二区に分け内に格狭間を入れる
宝篋印塔は、大形で均整がとれている。また、繰形座や二重輪郭の隅飾など新しい様式も導入している |
昭和61年(1986)に周辺の発掘調査が行われ、その遺品から塔の造立が14世紀初頭であることが明らかになった
近くの古代蓮池に咲いていた蓮の花
宝篋印塔紀年順 | 大慈寺(だいじじ)宝篋印塔(霊根塔)(鎌倉時代後期) | 宝篋印塔-紀年順-目次 |
*JR臼杵駅前から臼津交通バス 三重行きに乗車「臼杵石仏バス停」、下車 徒歩約5分
(撮影:平成18年7月3日、平成20年11月21日)