元町(もとまち)磨崖仏

 元町(もとまち)磨崖仏(大分県大分市元町4612-5他)

  この付近は、勝津留畠(かちがつるはた)とよばれ「八幡宇佐宮御神領 大鏡」によれば、承保四年(1077)に宇佐八幡領となった岩屋寺の境内域にあたる

元町磨崖仏(国指定史跡、平安時代後期、凝灰岩、高さ 500Cm、仏像名 下記@〜F)

仏像名:@セイタカ童子 A不動明王 B矜羯羅童子 C薬師如来 D善膩師(ぜんにし)童子 E毘沙門天 F吉祥天 G〜L仏像名不明

薬師仏七体の右側に続くG・H・Iの三尊仏で仏像名は不明 左の写真から右へ続くJ・K・Lの三尊仏で仏像名は不明

薬師如来 頭部

お顔は、伏目の円満相で、頭は肉髻(にくけい)が高く、螺髪(らほつ)を細かく刻んでいる

石仏は、端正な顔や浅彫りの衣文など、定朝様式を忠実に踏襲したもので、宇佐八幡宮との関係から中央の仏師による造像と考えられている

薬師如来 下部

薬師仏の両手は肘のところで欠失している。膝下には方形の蓮華座あり連弁は痕跡が認められる程度

@セイタカ童子 A不動明王 B矜羯羅童子(薬師仏の左側三体) D善膩師童子 E毘沙門天 F吉祥天(薬師仏の右側三体)

D善膩師(ぜんにし)童子F吉祥天は、毘沙門天の子供と妻とされている。D〜F仏像は風化が激しく痕跡を留める位になっている

左から@セイタカ童子、A不動明王、B矜羯羅(こんがら)童子 薬師如来(11世紀後半、凝灰岩、像高 307Cm)

 慈航寺(じこうじ)石造宝塔                                石仏と石塔-目次!

元町磨崖仏 薬師如来 覆堂

 石  仏-紀年順-目次

* JR久大本線「古国府駅」下車、東方向へ 徒歩 約10分

(撮影:平成20年11月17日)