倉吉(くらよし)阿弥陀三尊種子板碑

 倉吉(くらよし)の板碑(岡山県備前市吉永町福満倉吉)

  阿弥陀三尊種子を刻む板碑で、板碑では岡山県最古の鎌倉時代中期 文永年間(1264~75)の紀年銘がある。

倉吉 阿弥陀三尊種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代中期 文永年間 1264~75年、花崗岩、高さ 130Cm 幅 30Cm)

JR 吉永駅の東 徒歩約14分、山陽本線の北側に立つ。身部上方は阿弥陀三尊の種子、下方は文永年間(1264~75)の紀年銘を刻む。

板碑 頭部

頭部は低い山形、下に二条線、身部の輪郭はない。

板碑上部、阿弥陀三尊種子

阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻む。

三尊種子の下に大きな連座が刻まれている。 下方の刻銘:「文永口口(1264~75) 月口口」

板碑の刻銘:「文永口口(1264~75) 月口口」

刻銘は線刻、風化・摩耗が激しく肉眼では読めない。

板碑 下方

現地 説明板

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板碑 風景

板碑の前に小さい祠が祀られている。

 板碑(いたび)

*山陽本線 吉永駅下車、東方向に東海道本線に沿って徒歩 約14分。列車からも見える場所に立っている。

(撮影:平成27年11月5日)