念仏寺(ねんぶつじ)星曼荼羅石・太山王石像

 念仏寺(ねんぶつじ)(奈良県奈良市古市町275)

  念仏寺 星曼荼羅(ほしまんだら)石

念仏寺 星曼荼羅石(ほしまんだらいし) (鎌倉時代末期、花崗岩、高さ 63Cm 幅 68Cm)

岩面を四段に区分けし、中央の釈迦金輪仏頂の種子を中心に北斗七曜星の種子、次の区画に九曜星、次の区画に十二宮、次の区画に二十八宿の星宿種子、

合計57の種子を配したもので、拝むことにより長寿富貴が得られるという。宿星信仰の石造遺品として珍しい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

星曼荼羅 中央の種子

中央の釈迦金輪仏頂の種子を中心に、向かって右下より左回りに、貪狼星(バイ)・巨門星(タラン)・禄存星(キャ)・文曲星(ハラ)・廉貞星(トロ)・

武曲星(ナウ)・破軍星(バ)の北斗七曜星の種子が配されている。奈良十輪院 本堂拝所の石仏龕にも北斗七曜星の種子が配されている。・・・・・・

  念仏寺 太山王(たいざんおう)石像

念仏寺 太山王(たいざんおう)石像 (鎌倉時代末期、花崗岩、高さ 87Cm 幅 80Cm)

花崗岩の岩面に太山王を線刻する。太山王は、冥府の支配者で人間の寿命を支配する。左手に人頭幢を持っている。

星曼荼羅石と並んで置かれている太山王石像

十王経で太山王は、冥界で死者の罪を裁く十人の王の一人で、初七日に秦広王、二七日に初江王、三七日に宋帝王、四七日に伍官王、五七日に閻魔王、

六七日に変成王、七七日に太山王、百箇日に平等王、一周年に都市王、三周年に五道転輪王のところで裁きを受ける。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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念 仏 寺

 石  仏-紀年順-目次

*JR・近鉄奈良駅前から奈良交通バス山村町または藤原台行き乗車、「南古市バス停」下車 北側方向へ徒歩1分。

(撮影:平成22年3月12日)