染田の地蔵・十王石仏
染田の地蔵・十王石仏(奈良県宇陀市室生区染田)
染田の石仏全景
移転された染田の石仏 前列 六体の錫杖を持った地蔵菩薩 |
全体の中心、地蔵菩薩二体(中列中心、安山岩、高さ 112Cm 幅60Cm)
中列 二体の古式地蔵を中心(向かって左から3・4体目)として 五体の石仏 |
右手を垂らし、衆生利益の慈悲を意味する与願印を結ぶ古式地蔵が石仏群の中心
後列、十王像(安山岩、高さ 60Cm 幅 30Cm)
後列、向かって左から五体の十王像 |
十王は冥界にあって亡者の罪業を裁判する十人の王。十王に対する信仰は、中国では唐代から五代にかけて、仏教、マニ教、道教、さらに民間信仰が混合して成立した
向かって左から三体目の像 | 向かって左から七体目の像 |
亡者は、初七日(しょしちにち)に秦広(しんこう)王、二七日(にしちにち)に初江(しょこう)王、三七日に宋帝(そうてい)王、四七日に五官(ごかん)王、五七日に閻魔(えんま)王
後列、向かって左から六体目より五体。後列は合計十体の十王像 |
六七日に変成(へんじょう)王、七七日に太山(たいざん)王、百か日に平等(びょうどう)王、一周年に都市王、三周年に五道天輪王の前で審判を受けると考えられている
無山山寺(むやまさんじ)の五輪塔
無山山寺(むやまさんじ)(奈良県宇陀市室生区無山)
無山山寺五輪塔(南北朝時代、花崗岩、総高 240Cm、塔高 188Cm) |
二重基壇上に反花座を設けて五輪塔を安置する。空輪は、楕円形
奥の堂に三体の江戸時代の石仏がある。格子戸の隙間から撮った
境内の山裾に、新しい十三重石塔と並んで立つ南北朝時代の五輪塔
(撮影:平成19年8月15日)