不退寺墓地（ふたいじぼち）（奈良県奈良市法蓮町）

　　典型的な鎌倉時代後期の五輪塔で、「伝 有原業平朝臣の墓」と呼ばれる

不退寺墓地（ふたいじぼち）五輪塔（鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 215Cm）

		風・空輪、両輪とも美しい曲線をもち、空輪は宝珠の形
不退寺の北側にある不退寺墓地、その西側入口の北隅に立っている		火輪、軒口は厚く、力強い軒反（のきぞり）を示す

五輪塔は、切石の基壇上に複弁の反花座を置き、その上に据えられている

水輪、球形に近いが、やや肩の張った壺型
地輪、四面とも刻銘は入らない		五輪塔は、各輪無地で、すっきりとした美しさを見せる

大和地方の特色である美しい複弁の反花座

　極楽寺（ごくらくじ）地蔵石仏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石仏と石塔-目次！

不退寺墓地背光五輪塔碑（桃山時代、文禄元年 1592年、安山岩）		不退寺墓地背光五輪塔碑（室町末期、元亀四年 1573年、安山岩）
「キリーク」の下に「文禄元年辰、梅窓浄屋禅定門、十二月廿七日」		「五梵字」の下に「元亀二二辛未、春光禅尼、九月十四日」の刻銘

向かって左側の文禄元年製（1592）が高さ69Cm、右側の元亀四年（1573）製が高さ73.5Cm

五輪塔紀年順

光岩院（こうがんいん）五輪塔（鎌倉時代後期）

五輪塔-紀年順-目次

＊近鉄奈良線「新大宮駅」下車、北方向へ 約1.4Km。不退寺の北側にある墓地の入口北隅に立っている。

（撮影：平成22年3月19日）