大広町墓地(おおひろちょうぼち)地蔵石仏(奈良県御所市大広町)
大広町墓地 地蔵石仏 (鎌倉時代後期 嘉元三年 1305年、花崗岩、高さ 164Cm)
「近鉄御所駅」の西、約250mの場所にある墓地の入口に立っている。地蔵は、舟形に整えた花崗岩の前面に、地蔵菩薩を厚肉彫りする |
地蔵 胴部
地蔵は、右手に錫杖を持ち、左手は胸前で宝珠を持つ通常の形
石材は、地元産の花崗岩が使われ黒の斑点部が多い。お顔は、引き締まった顔立ちで、少し離れて見る方が、美しく有難い |
地蔵 下部
足指の形まで、細かく刻まれる
光背の刻銘:「嘉元三年(1305)乙巳三月廿四日」 | 光背、向かって右側の刻銘:「大工口口」 |
光背の下方、左右に刻銘があり、鎌倉時代後期の嘉元三年(1305)に造立されたことがわかる
墓地前の道路に立っている地蔵石仏
清掃が行き届き、新しい花が生けられ、大事に保存されている
*近鉄御所線 「御所駅」下車、西方向へ 約250m。
(撮影:平成22年5月14日)