尼ヶ辻(あまがつじ)阿弥陀石仏

 尼ヶ辻(あまがつじ)阿弥陀石仏(奈良県奈良市尼ヶ辻北町)

尼ヶ辻(あまがつじ)阿弥陀石仏 (鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 約200Cm)

舟形光背をつくり、前面に蓮華座上に立つ像高152Cmの阿弥陀如来を厚肉彫りする。頭光に単弁蓮華文を刻んでいる

阿弥陀 胴部

両手は、来迎印を結ぶ

衣文は、きわめて写実的に彫られ、来迎印を結ぶ手の表情も巧みに彫出されている。奈良を代表する阿弥陀石仏の一つといえる。

阿弥陀 下部

下部が長く埋もれていた為、茶色く変色している。

頭部は、螺髪を丁寧に刻み出す。お顔は、ふくよかで雄大、西方極楽浄土から迎えにくる阿弥陀如来にふさわしい。

蓮 華 座

間弁付きの単弁蓮弁

 西蓮寺(さいれんじ)永仁二年銘 束石                      石仏と石塔-目次!

阿弥陀石仏が安置されている小堂

 石  仏-紀年順-目次

*近鉄橿原線 「尼ヶ辻駅」下車、東方向へ約 200m。ここから約200m東に行った所に尼ヶ辻地蔵石仏が安置されている。

(撮影:平成22年3月19日)