(南壇 北向き、東から5基目)
定善寺(じょうぜんじ)(宮崎県日向市大字財光寺7295)
法華経 方便品に出る偈(げ)を刻む板碑で、 室町時代後期 天文七年(1538)の紀年銘がある。
定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (室町時代後期 天文七年 1538年、凝灰岩 ) |
- |
北壇南向き、東から五基目。中央に七字題目、その両側に法華経 方便品に出る偈、下方に造立趣旨と紀年銘を刻む。 |
板碑、頭部
頭部山形、下に二条の切込、額部は突出する。
板碑、身部 | 刻銘:「天文七年、戊戌、十一月」 |
身部の刻銘は、中央に「南無妙法蓮華経」の七字題目、その両側に法華経 方便品に出る偈(げ)「雖示種種道」・「其実為仏乗」、
下方は向って右側から「比丘尼妙照逆修、・・七分・・、右為者・・、・・・・・」、「天文七年(1538)、戊戌、十一月」と刻まれている。
板碑、下方
刻銘:「比丘尼妙照逆修、・・七分・・、右為者・・、・・・・・」、「天文七年(1538)、戊戌、十一月」
比丘尼 妙照の逆修供養のため、天文七年(1538)十一日に造立された。
「雖示種種道」 → | 「其実為仏乗」 |
法華経方便品に出る偈
偈(げ):「雖示種種道(すいじしゅじゅどう)」、「其実為仏乗(ごじついぶつじょう)」
[ 種種の道を示すといえども、その実は仏乗のためなり。 ] (仏乗:一切衆生をことごとく成仏させる教え)
南壇、北向き 題目板碑
本題目板碑は向って左から五基目で、やや小さい。
定善寺(じょうぜんじ)天文十年銘 題目板碑 石仏と石塔-目次!
定善寺(じょうぜんじ)題目板碑群 四十基 (室町時代後期~江戸時代前期、凝灰岩)
向かって左側が北壇で背中合わせに各10基ずつ計20基、右側の南壇も背中合わせに各10基ずつ計20基の板碑が立つ。
*JR日豊本線 「日向市駅」から南方向へ徒歩 約15分。
(撮影:平成26年5月28日)