(北壇 南向き、東から4基目)
定善寺(じょうぜんじ)(宮崎県日向市大字財光寺7295)
法華経 如来神力品に出る偈(げ)を刻む板碑で、 室町時代後期 享禄三年(1530)の紀年銘がある。
定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (室町時代後期 享禄三年 1530年、凝灰岩 ) |
- |
北壇南向き、東から四基目。中央に七字題目、その両側に法華経 如来神力品に出る偈、下方に造立趣旨と紀年銘を刻む。 |
板碑、頭部
頭部の山形は低い、下に二条の切込、額部は突出する。
板碑、身部 | 刻銘:「享禄三(1530)、庚刁(寅)、二月」 |
身部の刻銘は、中央に「南無妙法蓮華経」の七字題目、その両側に法華経 如来神力品に出る偈(げ)「是人於佛道」・
「決定無有疑」、下方は向って右側から「沙弥、道久、逆修、善根也」、「享禄三(1530)、庚刁(寅)、二月」と刻まれている。
板碑、下方
刻銘:「沙弥、道久、逆修、善根也」
沙弥 道久の逆修供養のため造立された。
「是人於仏道」 → | 「決定無有疑」 |
法華経如来神力品に出る偈
偈(げ):「是人於仏道(ぜにんおぶつどう)、決定無有疑(けつじょうむうぎ)」
[ この人仏道(成仏)において決定して、疑あることなし ]
北壇、南向き 題目板碑十基
本題目板碑は向って右(東)から四基目。本碑は、板碑群の中では背が低い。
定善寺(じょうぜんじ)天文七年銘 題目板碑 石仏と石塔-目次!
定善寺(じょうぜんじ)題目板碑群 四十基 (室町時代後期~江戸時代前期、凝灰岩)
向かって左側が北壇で背中合わせに各10基ずつ計20基、右側の南壇も背中合わせに各10基ずつ計20基の板碑が立つ。
*JR日豊本線 「日向市駅」から南方向へ徒歩 約15分。
(撮影:平成26年5月28日)