定善寺(じょうぜんじ)天正五年銘板碑(東壇)

 定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (宮崎県日向市大字財光寺7295)(東壇)

   東壇の南端に立つ板碑で、定善寺九世 日現の入寂年月日が刻まれている。題目は刻まれていない。

定善寺(じょうぜんじ)板碑 (安土桃山時代 天正五年 1577年、凝灰岩、高さ 67.8Cm 幅 12.1Cm)

板碑、頭部

頭部山形、下に二条の切込、額部は中央に日輪を刻み、突出する。

 
板碑、身部 刻銘:「天正五(1577) 丑」

板碑、下部

身部の刻銘は、中央に大きく「當山九日現阿」、左右に「天正五(1577) 丑」、「五月廿四日」と刻まれている。

当山(定善寺)九世 「日現」と入寂日(天正五年五月二十四日)が刻まれている。

板碑、根部

やや摩耗しているが、根部は突出している。

定善寺(じょうぜんじ)五輪塔(東壇 中央)

 定善寺(じょうぜんじ)五輪塔 (宮崎県日向市大字財光寺7295)(東壇 中央)

   題目板碑群の中央に位置する五輪塔。地輪は、日蓮入寂五百年にあたる江戸時代 天明元年(1781)の造立のもので、空・風・火・水輪は新補。

    定善寺(じょうぜんじ)五輪塔 (地輪、江戸時代後期 天明元年 1781年、凝灰岩)       -

空・風・火・水・地輪に「妙・法・蓮・華・経」の文字が大きく刻まれている。

地輪 (正面)

中央に「経  日蓮大聖口」左右に「弘安五(1282)壬午」、「十月十三日」と刻まれている。

弘安五年(1282)十月十三日は日蓮の入寂した日。

地輪 (側面)

「法主大聖人 五百歳」「御報恩御為」、「天明元(1781)、辛丑、十月十三日」に「石塔一宇造立」した。

天明元年(1781)十月十三日は日蓮入寂から五百年にあたる。

定善寺(じょうぜんじ)五輪塔(東壇 南側)

 定善寺(じょうぜんじ)五輪塔 (宮崎県日向市大字財光寺7295)(東壇 南側)

   東壇の南側に立つ五輪塔で、室町時代後期 大永三年(1523)の紀年銘がある。

         定善寺(じょうぜんじ)五輪塔 (室町時代後期 大永三年 1523年、凝灰岩)         -

水 輪

「大永三年1523)、癸未、七月一日」の紀年銘がある。

定善寺五輪塔 (室町時代後期 大永三年 1523年) 

空・風・火・水・地輪に「妙・法・蓮・華・経」の文字が刻まれている。

地輪は背が低く、火輪は軒先厚く両端で反っている。

 本善寺(ほんぜんじ)大永七年銘 題目板碑                    石仏と石塔-目次!

定善寺(じょうぜんじ)五輪塔(中央)

 板碑(いたび)

*JR日豊本線 「日向市駅」から南方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成26年5月28日)