本善寺(ほんぜんじ)大永七年銘題目板碑

 本善寺(ほんぜんじ)(宮崎県日向市日知屋1379-1)

   法華経 化城喩品に出る偈(げ)を刻む板碑で、 室町時代後期 大永七年(1527)の紀年銘がある。

本善寺(ほんぜんじ)題目板碑 (室町時代後期 大永七年 1527年、凝灰岩、高さ 90.8Cm 幅 26.6Cm)
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寺院北側の墓地 南西端の一画に立つ。中央に七字題目、その両側に法華経 化城喩品に出る偈、下方に造立趣旨と紀年銘を刻む。

板碑、頭部

頭部山形、下に二条の切込、額部は中央に日輪を刻み、突出する。額部の高さは長い。

板碑、身部 刻銘:「大永七年(1527)、大才、丁亥、三月」

身部の刻銘は、中央に「南無妙法蓮華経」の七字題目、その両側に法華経 化城喩品に出る偈(げ)「能開甘露門」・

「廣度於一切」、下方は向って右側から「右為者、日運逆修」、「干時 永正七年(1527)、大才、丁亥、三月十四日」と刻まれている。

板碑、下方

刻銘:「右為者、日運逆修」、「干時 永正七年(1527)、大才、丁亥、三月十四日」

僧 日運の逆修供養の為、室町時代後期 大永七年(1527)三月十四日に造立された。

能開甘露門 廣度於一切

法華経化城喩品に出る偈

偈(げ):能開甘露門(のうかいかんろもん)、広度於一切(こうどおいっさい)

[ よく甘露の門を開いて、広く一切を度(すく)いたもう ] (甘露の門:涅槃に入る門。聖道のこと。)

板碑、根部

根部は、突出する。

題目板碑群

本題目板碑は向って右から五基目(写真、左から二基目)。少し離れてもう一基、左側に立っている。

 本善寺(ほんぜんじ)天正十三年銘 題目板碑                     石仏と石塔-目次!

本善寺(ほんぜんじ) (日蓮正宗)

建武二年(1355)、薩摩阿闍梨 日叡により創建された。

 板碑(いたび)

*JR日豊本線 「日向市駅」から南東方向へ 約2.3Km。

(撮影:平成26年5月28日)