定善寺寛文九年銘題目板碑(南壇 南向き、東から5基目)

 定善寺(じょうぜんじ)(宮崎県日向市大字財光寺7295)

   本板碑群の中で、最も新しい江戸時代前期 寛文九年(1669)の紀年銘がある。本板碑だけ、額部と二条線がなく、他の板碑と趣が異なる。

     定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (江戸時代前期 寛文九年 1669年、凝灰岩)      -
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南壇南向き、東から五基目。中央に七字題目、下方 向かって右に「妙覚」、左に「寛文九年(1669)」の紀年銘を刻む。

板碑 頭部

頭部山形で、下の二条線・額部はない。板碑の表面に割付線がみられる。

板碑、下部

身部下方の刻銘は、向かって右側に「妙覚」、左側に「寛文九(1669)、己酉、三月・・」と刻む。

刻銘:「寛文九(1669)、己酉、三月・・」

定善寺(じょうぜんじ)題目板碑(北壇 北向き、東から4基目)

 定善寺(じょうぜんじ)(宮崎県日向市大字財光寺7295)

   慶口元年(口の文字は「長」か「安」と思われる)の紀年銘がある板碑で、偈頌(げじゅ)は刻まれていない。

 定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (安土桃山~江戸時代前期 慶口元年 1596年又は1648年、凝灰岩)-
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北壇北向き、東から四基目。中央に「南無妙法蓮華経」の七字題目、下方の両側に紀年銘と法名が刻まれている。

板碑 頭部

頭部の山形はやや低く、下に二条の切込。額部は、中央に日輪を陰刻し、突出する。

板碑、身部 刻銘:慶口元口(1596年か1648年)

身部の刻銘は、中央に大きく「南無妙法蓮華経」の七字題目、

下方両側に「法口口」、「慶口元口(1596年か1648年)と刻まれている。

「慶口元年」は「慶長元年(1596)「慶安元年(1648)が該当すると思われる。

板碑、下部

刻銘:「法口口」、「慶口元口(1596年か1648年)

 定善寺(じょうぜんじ)(偈頌)題目板碑                     石仏と石塔-目次!

定善寺(じょうぜんじ)題目板碑群 四十基 (室町時代後期~江戸時代前期、凝灰岩)

向かって左側が北壇で背中合わせに各10基ずつ計20基、右側の南壇も背中合わせに各10基ずつ計20基の板碑が立つ。

 板碑(いたび)

*JR日豊本線 「日向市駅」から南方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成26年5月28日)