(南壇 南向き、東から7基目)
定善寺(じょうぜんじ)(宮崎県日向市大字財光寺7295)
法華経 如来寿量品に出る偈頌(げじゅ)を刻む板碑で、紀年銘は刻まれていない。
定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (紀年銘なし、凝灰岩) - |
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南壇南向き、東から七基目。中央にひげ文字で七字題目、その両側に法華経 如来寿量品に出る偈(げ)を刻む。 |
板碑 頭部
頭部山形、下に二条線、額部は突出する。
「我此土安穏」 → | 「天人常充満」 |
法華経如来寿量品に出る偈
偈(げ):「我此土安穏(がしどあんのん)」、「天人常充満(てんにんじょうじゅうまん)」
[ わがこの仏国土は安穏にして、天・人、常に充満せり。 ]
定善寺(じょうぜんじ)(宮崎県日向市大字財光寺7295)
法華経 譬喩品に出る偈(げ)を刻む板碑で、紀年銘は刻まれていない。
定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (紀年銘なし、凝灰岩) - |
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南壇南向き、東から九基目。中央に「南無妙法蓮華経」の七字題目、その両側に法華経 譬喩品に出る偈(げ)を刻む。 |
板碑 頭部
やや傷んでいるが頭部山形、下に二条の切込、額部は突出する。
「長者聞已」 → | 「驚入火宅」 |
法華経譬喩品に出る偈
偈(げ):「長者聞已(ちょうじゃもんい)」、「驚入火宅(きょうにゅうかたく)」
[ 長者は聞き已(おわ)りて、驚きて火宅に入る。]
(長者:年長者。身分の高い人。徳のある人。) (火宅:煩悩や苦しみに満ちたこの世を、火炎に包まれた家にたとえた語。)
南壇、南向き 題目板碑十基
本ページで紹介の板碑は、向かって左から二基目と四基目。
定善寺(じょうぜんじ)題目板碑群 四十基 (室町時代後期~江戸時代前期、凝灰岩)
向かって左側が北壇で背中合わせに各10基ずつ計20基、右側の南壇も背中合わせに各10基ずつ計20基の板碑が立つ。
*JR日豊本線 「日向市駅」から南方向へ徒歩 約15分。
(撮影:平成26年5月28日)