定善寺永禄十一年銘題目板碑(北壇 南向き、東から7基目)

 定善寺(じょうぜんじ)(宮崎県日向市大字財光寺7295)

   法華経 方便品に出る偈(げ)を刻む板碑で、室町時代後期 永禄十一年(1568)の紀年銘がある。

定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (室町時代後期 永禄十一年 1568年、凝灰岩、高さ 128.2Cm 幅 25.1Cm)
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北壇南向き、東から七基目。中央に七字題目、その両側に法華経 方便品に出る偈、下方に紀年銘と被供養者名を刻む。

板碑、頭部

頭部山形、下に二条の切込、額部は突出する。額部の高さは13.9Cm。

板碑、身部 刻銘:永禄十一年(1568)九月、廿九日」

身部の刻銘は、中央にひげ文字で大きく「南無妙法蓮華経」の七字題目、その両側に法華経 方便品に出る偈(げ)

「雖示種々道」・「其實為佛乗」、下方両側に「為道心菩提」、「永禄十一年(1568)九月、廿九日」と刻まれている。

板碑、下部

刻銘:「為道心菩提」、「永禄十一年(1568)九月、廿九日」

根部は、突出する。

雖示種々道 其實為佛乗

法華経方便品に出る偈

偈(げ):「雖示種々道(すいじしゅじゅどう)」、「其実為仏乗(ごじついぶつじょう)

[ 種々の道を示すといえども、その実は仏乗のためなり。 ] (仏乗:一切衆生をことごとく成仏させる教え)

北壇、南向き 題目板碑 十基

本題目板碑は、向って左(西)から 4基目。

 定善寺(じょうぜんじ)永禄十二年銘 題目板碑                石仏と石塔-目次!

定善寺(じょうぜんじ)題目板碑群 四十基 (室町時代後期~江戸時代前期、凝灰岩)

向かって左側が北壇で背中合わせに各10基ずつ計20基、右側の南壇も背中合わせに各10基ずつ計20基の板碑が立つ。

 板碑(いたび)

*JR日豊本線 「日向市駅」から南方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成26年5月28日)