安楽寺跡(あんらくじあと)石塔婆群 (宮城県石巻市水沼字寺内)
碑面に五輪塔を線刻した石塔婆で、紀年銘は刻まれていない。
安楽寺跡(あんらくじあと)線刻五輪塔石塔婆 (紀年不詳、粘板岩、高さ 72Cm 幅 33Cm 厚さ 10Cm)
石塔婆の表面いっぱいに五輪塔を線刻し、各輪に五輪塔 東方 発心門の梵字「キャ・カ・バ・ラ・ア」を刻んでいる。 |
安楽寺跡(あんらくじあと)石塔婆群 (宮城県石巻市水沼字寺内)
妙春禅尼 追善のために造立された石塔婆で、主尊に観音菩薩の種子「サ」を刻んでいる。
安楽寺跡(あんらくじあと)観音種子石塔婆 (紀年不詳、粘板岩、高さ 57Cm 幅 18Cm 厚さ 4Cm)
身部 上方
観音菩薩の種子「サ」を薬研彫する。
「サ」は百ヶ日忌の本尊。
石塔婆、下部の刻銘
刻銘は、向って右に「妙春禅尼忌」、左に金剛般若経に出る偈(げ)「是法平等 無有高下」と刻む。
是法平等 → | 無有高下 |
金剛般若経に出る偈(げ)
偈(げ):「是法平等(ぜほうびょうどう)」、「無有高下(むうこうげ)」
[ この法は平等にして、高下あることなし。 ] (法のもとに如来も衆生もない。)
安楽寺跡(あんらくじあと)不動種子石塔婆 (宮城県石巻市水沼字寺内)
安楽寺跡(あんらくじあと)不動種子石塔婆 (紀年不詳、粘板岩、高さ 68Cm 幅 32Cm 厚さ 6Cm)
下方を欠失する石塔婆で、上方部に不動明王の種子「カーン」を薬研彫する。
身 部
不動明王の種子「カーン」を薬研彫する。
下方を欠失する石塔婆で、上方部に金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する。
種子「バ」が刻まれている。
種子と願文の痕跡だけが残っている。
長谷寺(ちょうこくじ)金剛界大日種子石塔婆 石仏と石塔-目次!
安楽寺跡(あんらくじあと) 石塔婆群 (向って左側群)
*JR石巻駅から北東方向へ 約10.7Km。石巻駅前のレンタカーの店で、自転車を借りるのが便利。
(撮影:平成26年4月13日)