谷山（たにやま）不動磨崖仏（京都府木津川市山城町平尾字峯山57-3）

谷山（たにやま）不動磨崖仏 （鎌倉時代中期、花崗岩、像高 102Cm）

不動磨崖仏は覆堂がかけられた岩肌に刻まれている。不動は、瑟々座（しつしつざ）の上に舟形光背を彫りくぼめ、右手に宝剣、左手に索をもつ。

目は天地眼で怒りの表情が表されている。編髪は左肩に流れ、胸の飾りや腕の飾りも細かく彫られている。堂内は暗くやっと見える程度の光しか入らない

十一面観音磨崖仏（室町時代後期、花崗岩、像高 78Cm)

十一面観音は、右手に数珠をかけ施無畏印とし錫杖を持ち、左手に宝瓶（ほうびょう）をもつ長谷寺式十一面観音

十一面観音の細い目のまなざしや引き締まった口元、すっきり通った鼻筋など整った顔立ちが美しい

地蔵磨崖仏（室町時代後期、花崗岩、像高 120Cm) 向かって右側の足元に「永正十年（1513）」の造立銘が刻まれている（写真：上）

地蔵菩薩のお顔は、ありがたくも美しい

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右上の堂内に不動磨崖仏、その左に地蔵磨崖仏、左下に十一面観音磨崖仏

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＊JR奈良線「棚倉駅」下車、十輪寺をへて、十輪寺から東北に約600ｍ

（撮影：平成19年11月11日）