岩船寺(がんせんじ)石室不動明王像

 岩船寺(がんせんじ)(京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43)

  もとは興福寺一乗院の末寺であったが、明治十四年(1881)真言律宗西大寺派に転じた。

岩船寺 石室不動明王像(重要文化財、鎌倉時代後期 応長二年 1312年、花崗岩、高さ 144Cm)

石室の奥壁に、右手に利剣を持ち、左手に羂索を持つ不動明王立像が薄肉に刻まれている。像の両側に、草書体で銘文を刻む。

向かって右上に不動明王の種子「カーン」、像の背後に舟形光背と火焔を線刻する

向かって左側刻銘:「願主盛現」 右側刻銘:不動の種子「カーン」・「応長第二(1312)初夏、六日

 岩船寺(がんせんじ)地蔵石仏(厄除け地蔵尊)

岩船寺(がんせんじ)地蔵石仏(厄除け地蔵尊)(鎌倉時代後期、花崗岩、像高 78Cm)

二重円光背を負い、蓮華座に坐し、右手錫杖・左手宝珠の地蔵菩薩を厚肉彫りする。地元では、厄除けの地蔵尊として信仰されている

 岩船寺(がんせんじ)の石造美術(その他)                         石仏と石塔!

岩船寺 (がんせんじ)

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*JR加茂駅から奈良交通バス<加茂山の家行き>バス乗車、「岩船寺」下車 徒歩すぐ。

(撮影:平成19年1月8日、平成22年9月10日)