知恩院(ちおんいん)五輪塔

 知恩院(ちおんいん)(京都府京都市東山区林下町400)

  法然上人の開山となる浄土宗総本山。法然上人入寂の地でもある京都屈指の巨刹

知恩院(ちおんいん)五輪塔 (鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 269Cm)

空・風輪、一石からなり、宝珠の形が整って美しい
御影堂から西へつながる屋根付きの廊下のすぐ北側にある 火輪、鎌倉時代後期風の軒反が力強い

知恩院が慶長年間(1596〜1614)に寺院を拡張したとき、この場所は速成就院という寺院があったといい、五輪塔はその遺物といわれている

喪に服していた人が忌明けの日にお参りする「忌明塔(いみあけとう)」として知られている

水輪、どっしりとした張のある形。天・地、逆に置かれたかもしれない
地輪、背の低い造りになっている 忌明の風習は室町頃から始まる為、当初は供養塔として造立された

 知恩院(ちおんいん)石燈籠

  知恩院大方丈の庭園に立つ鎌倉時代後期 元亨元年(1321)在銘の石燈籠

知恩院(ちおんいん)石燈籠(鎌倉時代後期 元亨元年 1321年、花崗岩、高さ 206Cm)

六角型の石燈籠で、火袋の円窓は後の工作。中台下端の単弁蓮弁、基礎上端の複弁反花、竿中節の連珠文など彫りが浅い。

火袋の下区と基礎側面に鎌倉時代後期風の格狭間がつくられ、竿(さお)に「元亨元年(1321)辛酉九月日、敬白」刻銘がある

知恩院御影堂(国宝、江戸時代初期 寛永十六年 1639年再建、単層、入母屋造、本瓦葺)

 安養寺(あんようじ)の宝塔                              石仏と石塔-目次!

経堂(重文、江戸時代初期 元和七年 1621年、宝形造、裳階付き、本瓦葺)
三門(国宝、江戸時代 元和五年 1619年、「華頂山」の額は霊元天皇の筆) 多宝塔(昭和34年 1959年、鉄筋コンクリート製、本瓦葺、一辺 5.4m)
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*JR京都駅・阪急河原町駅・京阪四条駅から京都市バス「知恩院前バス停」下車、徒歩5分

(撮影:平成22年6月24日、平成20年3月1日・平成17年9月17日)