泉橋寺(せんきょうじ)五輪塔

 泉橋寺(せんきょうじ)(京都府木津川市山城町上狛西下55)

  泉橋寺は僧・行基により、木津川に架けられた泉大橋を守護・管理するために建立された。

泉橋寺(せんきょうじ)五輪塔(重要文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 275Cm)

風空輪、一石からなり空輪は宝珠の形
五輪塔は、境内の奥(東南端)に安置されている 火輪、軒口厚く両端で強く反っている

泉橋寺(せんきょうじ)五輪塔

古来、光明皇后の遺髪塔といわれてきたが、移転に際して多くの遺骨が発掘され、治承四年(1180)

平重衡(しげひら)の南都攻めの折の犠牲者の供養塔であることが分かった。(新撰京都名所圖會 巻六)

水輪、最大径が上部にある壺型
地輪、四面とも無地で刻銘はない 大和形式の複弁反花上に、高さ212Cmの五輪塔を安置する

複弁反花座

背面に納入孔があけられている

荘厳が施された立派な檀上積基檀上に複弁反花座を据え、その上に五輪塔を安置する。各輪は梵字が刻まれず無地。

壇上積 基壇

側面を二区とし、各々の羽目石に格狭間を刻む

奥の墓地に安置されている五輪塔 (江戸時代後期 享和三年 1803年の刻銘があった)

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泉橋寺 山門

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*JR奈良線「上狛駅」下車、南方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成19年6月16日、平成22年10月22日)