高山寺(こうざんじ)如法経塔

 高山寺(こうざんじ)(京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8番地)

  寺伝によれば、宝亀元年(774)に光仁天皇の勅願により開創され、建永元年(1206)後鳥羽上皇の院宣により、明恵が華厳復興の道場として再興、寺名を高山寺と改めた。

高山寺(こうざんじ)如法経塔 (重要文化財、鎌倉時代後期 、花崗岩、高さ 134Cm)

宝珠は形がよく、下の露盤と一石で造っている
高山寺開山廟域内にあり、重文宝篋印塔の向かって右側に立っている 一重の塔身は、正面に「如法経」の文字を刻み、他の三面は素面

笠は、締まった軒反(のきぞり)を示し、軒下に一重の垂木型を刻出する

塔 身

正面に「如法経」の文字を刻む。このことから、石塔は、法華経を供養し埋納した上に建てられた

如法経塔は、一重形式の石造塔で、平面四角、基礎上に塔身、その上に笠、宝珠を置く最も簡素な形式であるが、充分魅力的である

基 礎

基礎は、方形の一石からなり、四面とも無地

開山廟内にある如法経塔

高山寺 開山廟

 高山寺(こうざんじ)宝篋印塔                         石仏と石塔-目次!

高山寺 開山堂

鎌倉時代作の重文像、明恵上人坐像を安置する

*JR京都駅よりJRバスにて「栂尾」下車、徒歩約5分。

(撮影:平成19年4月28日、平成22年5月21日)