海住山寺(かいじゅうせんじ)の石造美術

 海住山寺(かいじゅうせんじ)(京都府木津川市加茂町例幣海住山20)

  聖武天皇の勅願により、天平七年(735)良弁僧正の創設と伝え、始めは観音寺と称した。

  海住山寺(かいじゅうせんじ)五輪塔

海住山寺(かいじゅうせんじ)五輪塔(鎌倉時代末期、花崗岩)、現在、本坊の庭園内に置かれている

  海住山寺(かいじゅうせんじ)岩風呂

海住山寺 岩風呂 (鎌倉時代中期 正嘉二年 1258年、花崗岩、高さ 約200Cm 幅 110Cm)

本堂前にあり、寺僧が冷水浴につかったとも、宝前の手洗いに使ったともいわれている。

岩風呂には、「正嘉二年(1258)戊午十二月日」の銘があり貴重

  海住山寺(かいじゅうせんじ)一石彫成変形五輪塔(慈心上人塔)

海住山寺 一石彫成変形五輪塔(慈心上人塔)(南北朝時代、花崗岩) 地輪(基礎部)の上に、水輪を方形に長くのばす珍しい形

本堂より約100m南に位置する墓地にある。長い水輪の四面に仏頂尊勝陀羅尼(ぶっちょうそんしょうだらに)を梵字で刻んでいる。

  海住山寺(かいじゅうせんじ)町石

海住山寺 一町石 (室町時代、花崗岩)、五輪塔形の地輪の部分に一町と刻む

四町石(江戸時代前期 寛文九年 1669年) 六町石(江戸時代前期 寛文九年 1669年)

一町石は本堂と本坊を結ぶ道にある。四・六町石は参道にあり、上部に地蔵の種子「カ」を、下に各町名、向かって右側に寛文九年(1669)の紀年銘を刻む。

参道に祀られていた小石塔

  海住山寺(かいじゅうせんじ)十三重石塔

海住山寺(かいじゅうせんじ)十三重石塔(江戸時代、花崗岩)、塔身に金剛界四仏の種子を刻む

海住山寺 五重塔(国宝、鎌倉時代前期 建保二年 1214年、本瓦葺、高さ17.7m)

 山城国分寺(やましろこくぶんじ)塔跡礎石群                     石仏と石塔!

海住山寺(かいじゅうせんじ) 本堂

*JR関西本線 加茂駅西口より木津市コミュニティバス 奥畑線乗車、「海住山寺口バス停」下車、北方向へ徒歩 約16分。またはJR加茂西口より奈良交通バス 和束町小杉行きに乗車、「岡崎バス停」下車 北北西方向へ徒歩 約27分。

(撮影:平成22年10月13日)setstats