東昌寺(とうしょうじ)五輪塔(高養寺・旧 慶増院)

 東昌寺(とうしょうじ)(神奈川県逗子市池子2-8-33)

東昌寺五輪塔(重要文化財、鎌倉時代後期 乾元二年 1303年、安山岩、高さ 140Cm)

五輪塔、空・風輪
容姿端麗で気品のある女性を思わせる五輪塔。心がのこる 五輪塔、火輪

五輪塔、水輪

正面の水輪にのみ金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫りする

五輪塔は鎌倉十代執権北条師時時代の武将 二階堂信濃守行心入道の墓と伝える。元は、二階堂氏開基、葉山の慶増院墓地にあった

慶増院が廃寺となり、昭和の初期に黒住章道という日本画家が再建して高養寺と名を改めた。後、東昌寺の管理となり昭和51年(1976)にこの地に移されたという

五輪塔地輪

地輪は面が正方形に近く、ほぼ正六面体、正面の地輪に刻銘がある

向かって左側の刻銘:「乾元二癸卯年七月八日」 右側の刻銘:「沙弥行心帰寂」

紀年銘が刻まれた日は沙弥行心が死去した日で五輪塔は墓塔として造られた

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東昌寺(とうしょうじ)本堂

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*京浜急行「神武寺駅」下車、徒歩3分

(撮影:平成20年3月25日)