一之宮(いちのみや)神社 名号板碑

 一之宮神社(いちのみやじんじゃ)(鹿児島県鹿児島市郡元 2-4-27)

   鹿児島県では数少ない名号板碑で、隣接して建っていた延命院の遺物と考えられている。室町時代後期 大永五年(1525)の在銘。

一之宮神社 名号板碑(県指定文化財、室町時代後期 大永五年 1525年、安山岩、高さ 90Cm 幅 25Cm 厚さ 15Cm)
-
境内、木製柵内に立つ。上半部は火災に遭ったように傷み、下方は六字名号の下三文字「弥陀佛」及び紀年銘・造立者名が残る。

板碑 頭部

頂部山形、下に二段の切込、その下に額部らしきものが残っている。

 
 板碑、上半部、傷みが激しい。  板碑、側・背面 。背面まで二段の切込があるのは珍しい。

板碑 下方

中央、蓮座上に名号南無阿弥陀佛」を大きく刻む。

下方の刻銘

名号の向かって右側に「大永五天(1525)口」、左に「道仲禅門」と刻まれている。

境内に残る弥生式住居跡(県指定史跡)

 清水(きよみず)磨崖大五輪塔板碑                        石仏と石塔-目次!

一之宮神社

旧鹿児島市内で最古の神社。板碑は、石段を登った左手に立っている。

 板碑(いたび)

*JR指宿枕崎線 「郡元駅」下車、南東方向に徒歩 約7分。

(撮影:平成26年5月26日)