
一宮寺(いちのみやじ)(香川県高松市一宮町607)
大宝年間(701-704)に義淵僧正により開基され、年号をとって大宝院と称していた。四国八十八カ所第八十三番札所で、真言宗御室派の寺院。

大宝院(だいほういん)石造宝塔 (鎌倉時代前期、角礫質凝灰岩、高さ 197Cm)
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| 多宝塔は、本堂に向かって左手前、三基の石塔の右側に立つ。基礎を失い、相輪の一部を破損するが、おおらかな姿を見せている | ||

笠
笠は緩やかな勾配を示し、軒反も緩やか
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| 塔身軸部は、中央にやや膨らみを持たせた筒型で、装飾的要素はない。簡素で調和のとれた様式から、鎌倉前期の作品と推定されている | ||

首部
首部は、背が高く、先で細まる
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| 相輪は下から、伏鉢・請花・九輪・請花で、相輪の一部を欠き、宝珠は火焔が付いている。塔身の首部が長いのが特徴的である | ||

三基並んだ石塔
三石塔は、孝霊天皇・百襲姫(ももそひめ)・五十狭芹彦命(いそざせりひこのみこと)の石塔と呼ばれている
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| 向かって左側の石塔 | 中央の石塔、塔身は宝塔の基礎で、宝治元年(1247)の銘がある | 

石造宝塔基礎残欠(鎌倉時代中期 宝治元年 1247年、角礫質凝灰岩)
 長尾寺経幢 (ながおじきょうどう)(弘安六年銘)
 長尾寺経幢 (ながおじきょうどう)(弘安六年銘)          
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一宮寺 山門
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*琴電「一宮駅」下車、北東方向へ 徒歩 約7分。
(撮影:平成22年6月1日)