切畑(きりはた)墓苑 宝篋印塔(兵庫県神戸市北区有野台9丁目)
切畑墓苑の入口を入り、二基並んだ宝篋印塔の向かって右側の石塔。
切畑墓苑 宝篋印塔 西塔(市指定文化財、室町時代初期 応永年間 1394~1428年、花崗岩、高さ 127.5Cm)
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、ウーン:阿閦) | ||
切畑墓苑の入口を入り、二基並んだ宝篋印塔の向かって右側の石塔 | 塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来) |
塔身の月輪内に刻まれた金剛界四仏の種子は、やや小さく おとなしい文字になり、時代を反映している
笠
笠の段型は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭つきで、内に薄い月輪内に梵字を刻んでいる
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀) | ||
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就) | 隅飾りが、東塔より外傾し、東塔より時代が下がっている |
塔身正面の阿閦如来の種子「ウーン」は、通常東面に配するが、ここでは北面に配されており、この石塔が積み直されたか、移設されたものであることが分かる
基礎 西面
基礎の上端は複弁反花、側面は輪郭を巻き、内に格狭間をつくり近江文様の開蓮華を陽刻する
相輪は、下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠。石塔に、室町初期 応永の年号があるといい、応永であれば1394~1428年の作品になる |
基礎 南面(背面)
格狭間内に、近江文様の宝瓶三茎蓮が薄く陽刻されている
複弁反花座
西塔は、複弁反花座上に安置されている
切畑墓苑 二基の宝篋印塔
西塔は、向かって右側の宝篋印塔(二基とも神戸市指定文化財)
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*神戸電鉄 三田線、「五社駅」下車、北東方向へ 約600m。有野台9丁目の住宅地、北東にはしっている道路のいちばん外側に面して墓苑の入口がある。
(撮影:平成22年5月27日)