西山(にしやま)共同墓地 地蔵板碑(二基)(兵庫県加古川市平荘町西山)
西山(にしやま)共同墓地 地蔵板碑(二基) (鎌倉時代後期、室町時代後期、凝灰岩)
西山(にしやま)共同墓地 線刻地蔵板碑(応長元年 1311年銘)
西山共同墓地 線刻地蔵板碑(市指定文化財、鎌倉時代後期 応長元年 1311年、凝灰岩、高さ 122Cm 幅 63Cm) |
円光背を負い、蓮華座に立ち、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩を線刻する
家形石棺の身の底の部分を利用して地蔵菩薩を線刻した珍しい板碑で、鎌倉時代後期の応長元年(1311)の銘がある
光背の向かって左側の刻銘:「九月十日口日智口」」 | 光背の向かって右側の刻銘:「応長元年(1311)辛亥」 |
光背の左右に、鎌倉時代後期の応長元年(1311)の紀年銘が刻まれている
西山(にしやま)共同墓地 地蔵板碑(永正十二年 1515年銘)
西山共同墓地 地蔵板碑(室町時代後期 永正十二年 1515年、凝灰岩、高さ 111.7Cm 地上幅 49.6Cm、厚さ 13Cm) |
板碑 上部
舟形を彫りくぼめ、蓮華座に坐す錫杖・宝珠の地蔵を刻出する。像高は23.7Cm
左側刻銘:「妙音禅尼八月十二日逆修」 | 右側刻銘:「道口禅門永正十二年丁亥」」 |
刻銘は、亡き夫の供養と自身(妻)の死後の供養のために、室町時代後期の永正十二年(1515)に、妻により造立されたことを刻む
板碑 下部
舟形を彫りくぼめ、蓮華座に坐し合掌する俗形坐像二体(像高 24.5Cm)を刻出する。
二体は、銘文から造立者である妻(左)と被供養者の亡夫(右)の像であることがわかる
西山共同墓地 地蔵板碑(二基)
*JR加古川駅から神姫バス 細工谷行きに乗車、「西山バス停」下車 南南西方向へ 約260m。
(撮影:平成22年1月19日)