升田（ますだ）（伝佐伯寺跡）の多宝塔（兵庫県加古川市東神吉町升田）

升田（ますだ）（伝佐伯寺跡）の多宝塔（桃山時代、凝灰岩 竜山石、高さ 169Cm)

		相輪部、覆鉢（ふくばち）は八個の円形を刻んでいる
佐伯寺跡と伝える場所に多宝塔がある		上層の屋根、上部に露盤を刻む

上層の軸部はふくらみをもった円筒型で十二枚の蓮弁をめぐらせている

塔身、輪郭を巻き月輪内に金剛界四仏の種子を刻む（アク：不空成就）
塔身、輪郭を巻き月輪内に金剛界四仏の種子を刻む（キリーク：阿弥陀）		兵庫県下では石造多宝塔がきわめて少なく貴重な石塔

塔身正面、月輪内蓮華座上に金剛界四仏の種子（タラーク：宝生）、その上に金剛界大日の種子（バン）を刻む

		塔身、輪郭を巻き月輪内に金剛界四仏の種子を刻む（ウーン：阿ｼｭｸ）
相輪は上部が欠けている。請花の形がおもしろい		初層屋根、四方に降棟（くだりむね）を刻出する

基礎は薄く、二区に分けられている

　神吉地蔵堂（かんきじぞうどう）石棺仏 二基　　　　　　　　　　　　　　　　石仏と石塔-目次！

多宝塔の素材（竜山石）、軸部や覆鉢の文様など、見ていてあたたかい感じがする

多宝塔紀年順

石造 多宝塔-紀年順-目次

＊JR山陽本線「宝殿駅」下車　徒歩。宝殿駅北口の自転車預り所に貸し自転車（2台）があり一日500円で貸してくれる。

（撮影：平成19年9月24日）