一乗谷遺跡・盛源寺(せいげんじ)の石造遺物(2)

 盛源寺(せいげんじ)(福井県福井市西新町8-9)

  盛源寺は、西山光照寺と同様、天台宗真盛派に属し、明応元年(1492)に創建された。盛源寺には七百体近くの石造遺物が残っている。

  ほとんどが、地元の代表的な石材である足羽山産の薄緑色をした凝灰岩、笏谷石(しゃくだにいし)を用いている。

  盛源寺(せいげんじ)不動石仏

盛源寺不動石仏 (市指定史跡、室町時代後期 弘治二年 1556年、凝灰岩、高さ 約223Cm)

憤怒の相をして、右手に利剣、左手に羂索を持つ。火焔が彫られた光背をバックに丸彫りに近い厚肉彫りで、着衣も丁寧に彫ってある

地蔵石仏 足部

  盛源寺(せいげんじ)の石造遺物

毘沙門天立像(室町時代後期、凝灰岩 名号板碑(凝灰岩、高さ 232Cm)、草文で縁取され名号を彫る

盛源寺参道の石仏

十一面観音立像(室町時代後期、凝灰岩)、舟形光背の前に、頭上に化仏をつけ、両手で蓮華を持つ十一面観音を厚肉彫りする

盛源寺(せいげんじ)参道の石仏

阿弥陀如来坐像(室町時代、凝灰岩 観音菩薩立像(室町時代、凝灰岩)、頭部損傷、合掌する

盛源寺(せいげんじ)参道の石仏

 一乗谷遺跡・西山光照寺跡(こうしょうじあと)石仏群(1)          石仏と石塔-目次!

地蔵菩薩立像(室町時代後期 天文五年 1536年、凝灰岩 地蔵菩薩立像(室町時代、凝灰岩)、顔面を破損する

盛源寺(せいげんじ)参道の石仏

 石  仏-紀年順-目次

*JR福井駅前駅より京福バス 鹿俣(かなまた)行きに乗車、「西新町前バス停」下車。JR越美線「一乗谷駅」下車 徒歩。

(撮影:平成21年11月25日)