満願寺(まんがんじ)石造宝塔

 満願寺(まんがんじ)(愛媛県今治市朝倉下甲145)

  道慈律師が天平六年(734)に開創、現在 高野山金剛峯寺の直末寺で真言宗の寺院

満願寺三石塔(県指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩)

石造宝塔一基と七重石塔が二基、祀られている

三筋の降棟(くだりむね)とし、隅棟(すみむね)も刻出する
石造宝塔(県指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 210Cm) 塔身、首部は縁板状つき、上に高欄を刻む

笠の軒裏には、二段の垂木型と隅木を刻出している

塔身軸部は、扉型がなく、金剛界四仏の種子を刻む
基礎上部は平面円形の反花座、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくる 基礎上部は、乗禅寺と同様に平面円形で単弁の反花座

三石塔は長井斉藤実盛の供養塚として、実盛の嫡孫 長井斉藤景忠が祀祭した

基礎下に繰形座を設け、相輪も完存している。軒反(のきぞり)が美しい、姿の整った鎌倉時代後期の宝塔である

満願寺

 満願寺(まんがんじ)七重石塔(二基)                        石仏と石塔-目次!

金毘羅本殿 (神殿・釣殿・拝殿からなる、江戸時代後期 弘化元年 1844年建立)

慶長年間(1596〜1614)に厄除け守護神として勧請された

石造宝塔紀年順  乗禅寺(じょうぜんじ)石造宝塔(右列、左端)(鎌倉時代後期)  石造 宝塔-紀年順-目次

*JR予讃線「伊予桜井駅」下車、南西方向へ徒歩 約40分

(撮影:平成20年5月27日)