関(せき)阿弥陀種子自然石塔婆

 関(せき)の古碑群(青森県西津軽郡深浦町関字栃沢)(No:11-17、前列、右から2基目)

    法華経 譬喩品に出る偈(げ)を刻んだ石塔婆で、紀年銘はないが南北朝時代の造立と思われる。

関(せき) 阿弥陀種子自然石塔婆 (県指定史跡、南北朝時代、安山岩、高さ 62.5Cm 幅 47Cm)

表面上方 蓮座上二重月輪内に阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方は四行の罫線を引き 内に法華経 譬喩品に出る偈(げ)を刻む。

石塔婆 上部

蓮座上二重月輪内に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。

石塔婆 下部

紀年銘がなく、四行の罫線引き、内に法華経 譬喩品に出る偈(げ)を刻む。

偈(げ):「今此三界(こんしさんがい)皆是我有(かいぜがう)其中衆生(ごちゅうしゅじょう)悉是吾子(しつぜごし)

[ 今、この三界(欲界・色界・無色界)はみなこれ我が有するところ、その中の衆生はことごとく我が子なり ]

関(せき)阿弥陀種子自然石塔婆

 関(せき)の古碑群(青森県西津軽郡深浦町関字栃沢)(No:11-21 後列、左から3基目)

  板碑群にあるポピュラーな形式で阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする。紀年銘はないが南北朝時代の造立と思われる。

関(せき)阿弥陀種子自然石塔婆 (県指定史跡、南北朝時代、安山岩、高さ 49Cm 幅 38Cm)

自然石の表面上方、月輪内に阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方は四行で造立趣旨を刻む。

石塔婆 上部

月輪内に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。

石塔婆 下部

紀年銘がなく、四行で造立趣旨を刻む。

刻銘:右為造立者、石塔婆口、口益口口口、等法界口

関(せき)の古碑群(自然石塔婆群)向って左端部 (県指定史跡、南北朝時代前期~室町時代前期)

写真、後列 向って左から3基目が阿弥陀種子石塔婆(No:11-21)。

関(せき)の古碑群(自然石塔婆群)現地説明板 (前列18基、後列24基、Noがついている)

 関(せき)阿弥陀種子自然石塔婆                         石仏と石塔-目次!

関(せき)の古碑群(自然石塔婆群) (県指定史跡、南北朝時代前期~室町時代前期)

写真、前列の向って右から2基目が阿弥陀種子石塔婆(No:11-17)。

 板碑(いたび)

*JR五能線 「北金ヶ沢駅」下車、東南東方向へ 徒歩 約18分。

(撮影:平成25年10月15日)