摂取院（せっしゅいん）（青森県南津軽郡藤崎町藤崎字村元72）
金剛界大日如来の種子「バン」を主尊とする石塔婆で、藤崎町で一番古い正和元年（1312）の紀年銘がある。
金剛界大日種子石塔婆（町指定文化財、鎌倉時代後期 正和元年 1312年、安山岩、高さ 82Cm 幅 41Cm 幅 23Cm）
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| 本堂に向って右手、手前に立つ。石面上方金剛界大日如来の種子、下方に造立趣旨と「正和元年（1312）」の紀年銘を刻む。 | ||
藤崎は、前九年の役（1052～62）で戦死した安倍貞任の遺児「高星丸（たかあきまる）」が逃れ、安藤氏（安東氏）を起した地。摂取院は藤崎城跡西辺にあたる。
石塔婆 上部
金剛界大日如来の種子「バン」を雄渾に刻む。
石塔婆 下部
三行の刻銘があり、造立趣旨と紀年銘を刻む。
刻銘：「右志者過去亡、母尊儀成仏也、正和元年（1312）十二月日」
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| 刻銘：「正和元年（1312）十二月日」 | 本石塔婆は、藤崎町で、最も古い紀年銘を持つ。 |
「陸奥古碑集」（中村良之進 著）によれば、本石塔婆は「故城内 藤本氏昔の馬喰（ばくろう）屋敷内より発掘せしものなり」とある。
摂取院 本堂
本尊の阿弥陀如来を祀る。
摂取院（せっしゅいん）（浄土宗）
＊JR五能線 「藤崎駅」下車、西方向へ 約700ｍ。または、弘前駅前から弘南バス弘前～五所川原線（イオン藤崎店経由）に乗車、「藤崎青銀前バス停」下車、すぐ。「弘前駅観光案内所」で、レンタサイクルを利用するのも便利。
（撮影：平成25年10月13日）
