(弘前市史No:岩木 1)
如来瀬神明宮(にょらいせしんめいぐう)(青森県弘前市如来瀬字山田57)
阿弥陀種子の下に「六字名号」、その左右に「観世音菩薩」、「大勢至菩薩」と刻む石塔婆で、南北朝時代後期 永和二年(1376)の紀年銘がある。
阿弥陀種子石塔婆(市指定文化財、南北朝時代後期 永和二年 1376年、安山岩、高さ 98Cm 幅 76Cm 厚さ 15Cm)
石段下、白い鳥居の左手に立つ。石面は、上方に阿弥陀種子、下方中央に六字名号、その左右に観音・勢至名、左端に紀年銘を刻む。 |
如来瀬(にょらいせ)の地名は、この地に阿弥陀如来を本尊とする「如来堂」のあったことが、起源となっている。(現地説明板)
石塔婆 上方
阿弥陀如来の種子「キリーク」。
石塔婆 下方の刻銘
中央に「南無阿弥陀佛」の六字名号、その向かって右に「観世音菩薩」、
左に「大勢至菩薩」、その左下に小さく「永和貳年(1376)六月」と刻んでいる。
刻銘:「永和貳年(1376)六月」 | 刻銘:「南無阿弥陀佛、観世音菩薩、大勢至菩薩」 |
実質的には、阿弥陀種子と六字名号の複合石塔婆といえる。
石塔婆 背面
(弘前市史No:岩木 3)
如来瀬神明宮(にょらいせしんめいぐう)(青森県弘前市如来瀬字山田57)
金剛界大日種子「バン」を主尊とする石塔婆で、紀年銘は磨滅している。
金剛界大日種子石塔婆 (紀年銘磨滅、安山岩、高さ 68Cm 幅 55Cm 厚さ 9Cm)
石面上方に金剛界大日種子「バン」、下方に四行の刻銘があるが磨滅している。
石塔婆 三基
比較的新しい名号石塔婆を中央に、向って右側に阿弥陀種子石塔婆、左側に金剛界大日種子石塔婆が立つ。
神明宮(しんめいぐう)拝殿
兼平(かねひら)天満宮 阿弥陀種子石塔婆 石仏と石塔-目次!
神明宮(しんめいぐう)
奥の白い鳥居、向って左側に石塔婆が立っている。
*JR弘前駅前から弘南バス 弘前~大秋・川原線に乗車、「如来瀬バス停」下車、西方向へ 約800m。「弘前駅観光案内所」で、レンタサイクルを利用するのも便利。
(撮影:平成25年10月14日)