二千刈 胎蔵界大日種子自然石塔婆

 二千刈(にせんがり)胎蔵界大日種子自然石塔婆(青森県弘前市大字鬼沢字二千刈)

  胎蔵界大日種子「ア」を主尊とする石塔婆で、青森県内最古 鎌倉時代中期 文永四年(1267)の紀年銘がある。

二千刈 胎蔵界大日種子自然石塔婆(市指定文化財、鎌倉時代中期 文永四年 1267年、安山岩、高さ 111Cm 幅 78.5Cm)

二千刈のリンゴ園、その近く、覆屋内に立っている。三角状の石面に胎蔵界大日種子「ア」と青森県最古「文永四年(1267)」の紀年銘を刻む。

この碑は、所有者である小山内家(旧 長内家)の先祖供養碑として、古くからこの地に祀られていたという。

石塔婆 中央

胎蔵界大日如来の種子「ア」を薬研彫する。

胎蔵界大日種子「ア」の下に紀年銘を刻む。 刻銘:「文永四年、丁卯、九月十日」

石塔婆 下部

中央に青森県最古の紀年銘「文永四年(1267)、丁卯、九月十日」が刻まれている。

向って左側、側面 向って右側、側面

この時期(10月13日)、隣のリンゴ園は、果実が豊かにみのっていた。

二千刈(にせんがり)胎蔵界大日種子自然石塔婆 側・背面(市指定文化財、鎌倉時代中期、厚さ 21Cm)

弘前市指定文化財で、指定名は「文永の板碑」。

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二千刈(にせんがり)胎蔵界大日種子自然石塔婆

覆屋を掛けられ、安置される。青森県の板碑は、ここから始まった。

 板碑(いたび)

*JR 弘前駅前から弘南バス 弘前~糠坪・楢の木・堂ヶ沢線に乗車、「楢の木バス停」下車、北東方向へ約1.8Km。

(撮影:平成25年10月13日)