中別所 元応三年銘 金剛界大日種子石塔婆(弘前市史 No:弘前87)

 中別所(なかべっしょ)石塔婆群・石仏(いしぼとけ) [青森県弘前市中別所字葛野(くずの)]

   源祐氏 五七忌(三十五日)の供養塔として造立された石塔婆で、鎌倉時代後期 元応三年(1321)の紀年銘がある。

中別所 金剛界大日種子石塔婆 (鎌倉時代後期 元応三年 1321年、安山岩、高さ 83Cm 幅 37Cm 厚さ 24Cm)

石面上方に金剛界大日如来の種子「バン」、下方に「源祐氏 五七忌」の造立趣旨と「元応三年(1321)」の紀年銘を刻む。

石塔婆 上方

金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する。

身部下方の刻銘(全文) 刻銘:元應三(1321)辛酉

刻銘全文:右当口口三郎二郎源祐氏、五七忌立石塔以口口口、

口三口口口口口口口口、口一同衆而已、元應三(1321)辛酉、三月十一日」

源祐氏 五七忌(三十五日)の供養塔として元応三年(1321)三月十一日に本石塔婆を造立した。

尚、元応三年(1321)は、二月二十二日迄で、三月十一日は元亨元年になる。

中別所 金剛界大日種子石塔婆(弘前市史 No:弘前85)

 中別所(なかべっしょ)石塔婆群・石仏(いしぼとけ) [青森県弘前市中別所字葛野(くずの)]

  金剛界大日種子「バン」を主尊とする石塔婆で、上記元応三年銘石塔婆の左横に立つ。紀年銘は不明。

中別所(なかべっしょ)金剛界大日種子石塔婆 (紀年銘なし、安山岩、高さ 50Cm 幅 42Cm 厚さ 27Cm)

金剛界大日種子「バン」の向って左下に「三、口口」の刻銘がある。

中別所 金剛界大日種子石塔婆(弘前市史 No:弘前89)

 中別所(なかべっしょ)石塔婆群・石仏(いしぼとけ) [青森県弘前市中別所字葛野(くずの)]

  金剛界大日種子「バン」を主尊とする石塔婆で、紀年銘・銘文ともに刻まれていない。

中別所(なかべっしょ)金剛界大日種子石塔婆 (紀年銘なし、安山岩、高さ 92Cm 幅 66Cm 厚さ 31Cm)

※ 中別所(なかべっしょ)石塔婆群 掲載分一覧

 中別所 元亨三年銘 金剛界大日種子石塔婆                  石仏と石塔-目次!

中別所(なかべっしょ)石塔婆群(石仏)

 板碑(いたび)

*JR 弘前駅前から弘南バス 弘前~船沢・三ツ森線、または弘前~弥生・新岡・葛原線に乗車、「折笠バス停」下車、北東方向へ約1.7Km。

(撮影:平成25年10月13日)