(弘前市史 No:弘前76)
中別所(なかべっしょ)石塔婆群・石仏(いしぼとけ) [青森県弘前市中別所字葛野(くずの)]
高椙(たかすぎ)郷主 源泰氏の五七忌(三十五日)供養塔として造立された石塔婆で、鎌倉時代後期 元応三年(1321)の紀年銘がある。
中別所 金剛界大日種子石塔婆 (鎌倉時代後期 元応三年 1321年、安山岩、高さ 95Cm 幅 32Cm 厚さ 33.5Cm) |
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石面上方に金剛界大日如来の種子「バン」、下方に「高椙郷主 源泰氏五七忌」の造立趣旨と紀年銘を刻む。 |
石塔婆 上方
金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する。
身部上方、金剛界大日如来の種子「バン」 | 身部下方の刻銘 |
刻銘:「右当過去高椙郷主源泰氏、五七忌立石塔以備善之則、口生死因速生上刹而已謹立、元応三(1321)辛酉、二月二十九日」
高椙(たかすぎ)郷主 源泰氏(みなもとのやすうじ)五七忌(三十五日)の供養塔として元応三年(1321)二月二十九日に本石塔婆を造立した。
尚、元応三年(1321)は、二月二十二日迄で、二月十九日は元亨元年になる。
刻銘:「元應三(1321)」 | 刻銘:「高椙郷主源泰氏」 |
(弘前市史 No:弘前78)
中別所(なかべっしょ)石塔婆群・石仏(いしぼとけ) [青森県弘前市中別所字葛野(くずの)]
金剛界大日種子「バン」を主尊とする石塔婆で、紀年銘・銘文ともに刻まれていない。
中別所(なかべっしょ)金剛界大日種子石塔婆 (紀年銘なし、安山岩、高さ 74Cm 幅 43Cm 厚さ 23.5Cm) |
中別所 元応三年銘 金剛界大日種子石塔婆 石仏と石塔-目次!
中別所(なかべっしょ)石塔婆群 (石仏)
青森県の代表的石塔婆群であるが、雑草が生い茂り、とても拝観者が多いとは考えられない状態であった。
*JR 弘前駅前から弘南バス 弘前~船沢・三ツ森線、または弘前~弥生・新岡・葛原線に乗車、「折笠バス停」下車、北東方向へ約1.7Km。
(撮影:平成25年10月13日)