久須志(くすし)神社 阿弥陀三尊種子石塔婆

 久須志神社(くすしじんじゃ) (青森県弘前市元薬師堂)

  阿弥陀三尊を主尊とする石塔婆で、南北朝時代中期 応安四年(1371)の紀年銘がある。

久須志神社 阿弥陀三尊種子石塔婆 (南北朝時代中期 応安四年 1371年、安山岩、高さ 86Cm 幅 81Cm 厚さ 16Cm)

拝殿に向って左側、奥に立つ。石面に長方形の枠を入れ、上方の枠内に阿弥陀三尊種子、下方の枠内に願文と紀年銘を刻む。

石塔婆 上部

枠内に、阿弥陀三尊の種子を刻む。

三尊種子は、上方に阿弥陀種子「キリーク」を月輪内に大きく、向って右下に観音種子「サ」、左下に勢至種子「サク」を刻む。

石塔婆 下部

下半の枠内に七行の罫線を引き、内に願文と紀年銘を刻む。刻銘は、かなり風化・摩耗が激しい。

刻銘:「父以・・・・・、口志口口・・、口口故口・・、口口口口口、法界平等也、應安四年(1371)月 日、覚正、敬白

刻銘:應安四年(1371) 石塔婆、側・背面

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久須志神社(くすしじんじゃ)

石塔婆は、拝殿に向って左側、奥に立っている。

 板碑(いたび)

*JR 弘前駅前から弘南バス 弘前~~船沢・三ツ森線に乗車、「薬師堂バス停」下車、北西方向へ約600m。「弘前駅観光案内所」で、レンタサイクルを利用するのが便利。

(撮影:平成25年10月13日)