城東八幡宮 胎蔵界大日種子石塔婆(弘前市史No:弘前33)

 城東八幡宮(じょうとうはちまんぐう)(青森県弘前市城東中央4)

  平賀郡の津軽曽我氏の関係者を祀ったとみられている石塔婆で、鎌倉時代後期 正安三年(1301)の紀年銘がある。

城東八幡宮 胎蔵界大日種子石塔婆(市指定文化財、鎌倉時代後期 正安三年 1301年、安山岩、高さ 145Cm 幅 104Cm 厚さ 44Cm)

拝殿に向って右手、後方に立つ。石面は、やや剥離し、上方に胎蔵界大日如来の種子「ア」、下方に願文と紀年銘を刻む。

石塔婆 上方

研胎蔵界大日如来の種子「ア」を刻む。

石塔婆 下方

左右に各二行、刻銘を刻む。

刻銘:「右者為覚智尊、儀成仏得道乃至、法界平等利益、正安三年(1301)三月日、敬白」

刻銘:「法界平等利益、正安三年(1301)三月 日、敬白」 刻銘:「右者為覚智尊儀 成仏得道乃至」

刻銘:「右者為覚智尊、儀成仏得道乃至、法界平等利益、正安三年(1301)三月日、敬白」

紀年銘、銘文から平賀郡の津軽曽我氏の一族に関係する人物を祀ったと考えられている。(現地説明板)

刻銘:正安三年(1301)三月 日」 石塔婆、側・背面

 城東八幡宮 金剛界大日種子石塔婆                      石仏と石塔-目次!

城東八幡宮

小さな神社で、石塔婆は裏手に二基並んで立っている。

 板碑(いたび)

*JR 奥羽本線「弘前駅東口」下車、東方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成25年10月14日)