(弘前市史 No:平賀 6 )
岩館共同墓地(いわだてきょうどうぼち)(青森県平川市岩館字長田)
金剛界大日如来の種子「バン」を主尊とする石塔婆で、紀年銘は不明。
金剛界大日種子石塔婆 (推定:鎌倉後期~南北朝時代、石英安山岩、高さ 102Cm 幅 38Cm 厚さ 20Cm)
岩館共同墓地の奥、岩渕家墓所に立つ。石塔婆は、三分断され修理を施す。石面は、上方に金剛界大日種子「バン」を刻む。 |
近くの五輪堂跡に、嘉暦二年(1327)銘、嘉暦四年(1329)銘、貞和二年(1346)銘を含む石塔婆が五基あり、一連のものと思われる。
石塔婆 上方
金剛界大日如来の種子「バン」、格調高く刻まれている。
石塔婆 下方
刻銘は、不明。
岩館共同墓地 阿弥陀三尊種子石塔婆
上方に日月、中央に阿弥陀三尊の種子を刻む。
阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻む。
岩館共同墓地 阿弥陀種子石塔婆
上方に日月、中央に阿弥陀種子「キリーク」を刻む。
*弘南鉄道 大鰐線「石川駅」下車、北方向へ 約1.3Km。五輪堂跡に行くつもりがこの墓地に行きついた。
(撮影:平成25年10月14日)