赤人寺(あかひとでら) 七重石塔

 赤人寺(あかひとでら) 七重石塔(滋賀県東近江市下麻生町212)

 山部赤人(奈良時代の歌人)が田子の浦から、観音像を迎えて祀ったのが創建の由来と伝えられている

赤人寺七重石塔(重要文化財、鎌倉時代後期 文保二年 1318、花崗岩、高さ 235Cm)

初層塔身、金剛界四方仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就)
塔身に、「文保弐年(1318)の銘が刻まれる。相輪は後補。 初層塔身、金剛界四方仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀)

初層軸部、金剛界四仏の種子「ウーン(阿閦如来)」の両側に「文保弐年、戊午歳九月日」と刻まれている

初層塔身、金剛界四方仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生)
基礎側面は、四面とも輪郭を巻き、内に格狭間をつくる。格狭間内は素面 基礎・塔身・笠は完備し、整った姿が美しい。在銘の七重石塔

山部神社

平安時代末から多くの寄進状や寺宝類が保管されている

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赤人寺本堂

奈良時代の歌人、山部赤人の創建で臨終の地と伝えられている

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*JR東海道本線「近江八幡駅南口」より近江バス「日野行き」に乗車、「麻生口バス停」下車、徒歩10分。現地の案内板には赤人寺石造七重塔(しゃくにんじせきぞうしちじゅうとう)となっていた。

(撮影:平成19年7月7日、平成20年10月27日)